文章力向上

【文章の基本】文章を書く際に回避すべき重複表現 ~ 4つのポイント

文章中の重複?どう回避するの?

みなさんは文章を読んでいて「なんか気持ち悪いなぁ」と思ったことはありませんか?

文章が気持ち悪く思える原因は「読みやすい文章を書く」ことが意識されていないからです。

小説、ブログ、ニュース記事、X(旧Twitter)と何の文章にしても、読んでいて気持ち悪いと感じられれば途中で読まれなくなります。

逆に読みやすい文章を書く人は、それだけで頭が良く見えるし信頼もされやすいです。

当記事では、文章において特に気持ち悪いと感じさせてしまう要素「文章中の重複」の回避方法を解説します。

助手ちゃん

文章を書く仕事をしている人はぜひ参考にしてくださいね!

レイボン

書くのが仕事でない人もぜひ!

排除すべき「文章中の重複」とは

文章中の重複とは、以下に示す例のように、文章中の短いスパンで同じ語句が連続していることです。

・助手ちゃん友達近所コンビニ場所はどこ?

・インクが切れたので、在庫を補充する必要があるので、コンビニに行きます。

同じ語句が連続していると、なんだか幼児が一所懸命に説明している感じがして稚拙に見えませんか? このような文章を書くことは避けるべきです。

幼児が一所懸命に説明しているイメージ。
助手ちゃん

「の」とか「ので」とか、どうしても連続で使っちゃいます。

レイボン

それじゃあ重複の種類とそれぞれの回避方法を解説していくよ。

「文章中の重複」の種類と回避方法

一文内での重複①

「~の」「~では」など、助詞的な言葉を使った場合に重複が起こりやすいです。

悪い例

①助手ちゃん友達近所コンビニ場所ってどこ?

②レイボンの話ではそれは海外では常識ではないらしい。

書いた文章がこのように重複してしまったら、文章の構造を変えると読みやすくなります。

改善例

①助手ちゃんにはコンビニ近くに住んでいる友達がいたと思うけど、そコンビニってどこにあるかわかる?

②レイボンによると、それは日本だと常識ではないらしい。

助手ちゃん

改善例では「の」や「では」の数が劇的に減りましたね。

レイボン

文章は大きく変わっているけど、内容は同じになっているよ。

一文内での重複②

「しかし」「そのため」などの接続詞や、「~ので」「~けれど」などの接続助詞を使った場合に重複が起こりやすくなります。

悪い例

助手ちゃんは先生に訊いた。しかし先生は教えてくれなかった。しかし助手ちゃんは何度も訊いた。

こういう場合は以下のように、同様の意味を持つ別の接続詞や接続助詞に変えると文章が読みやすくなります。

  • 「だが~」⇔「しかし~」「しかしながら~」⇔「にもかかわらず~」
  • 「そのため~」⇔「だから~」⇔「よって~」
  • 「~において」⇔「~について」
  • 「~ため」⇔「~ので」
  • 「~し」⇔「~て」「~して」
  • 「~けれど」⇔「~のに」
改善例

助手ちゃんは先生に訊いた。だが先生は教えてくれなかった。しかしそれでも助手ちゃんは何度も訊いた。

文末の重複

「~した。~した。~した」「~する。~する。~する」のように同じ文末表現を繰り返すと、文章なのに箇条書きの印象を与えてしまいます。

悪い例

鉛筆を手に取っ。文字を書い。それを消しゴムで消し。再び文字を書い。それも消しゴムで消し

これを改善するには以下のようなやり方があります。

  • 文末のバリエーションを増やす
  • 一つの文を区切って分けたり、二つの文をつなげたりする
  • 間にモノローグをはさむ

文末のバリエーションを増やすというのは、「~した」「~する」「~だ」「~である」「~なのだ」などと文末を変えたり、体言止め(名詞・代名詞で終わる文)を入れたりすることです。

過去形や現在形を混在させていいのかと心配する必要はありません。書いた文の順番通りに時間は経過していきます。

改善例

鉛筆を手に取、文字を書い。それを消しゴムで消。表現するのが思ったよりも難し。気を取り直して再び文字を書い。だがやはりそれも消

改善例では、文をつなげたり、過去形と現在形を混在させたり、「難しい」というモノローグをはさんだりしています。

名詞の連続使用

文章中の短いスパンで同じ名詞が何度も続くと、くどい印象を与えてしまいます。

悪い例

レイボン助手ちゃんに声をかけられ週刊誌を閉じた。レイボン週刊誌を机に置き、助手ちゃんに視線を向ける。

この程度ならまだかわいいほうですが、同じ名詞を連続して使うと、読者がストレスを感じて途中で読むのをやめてしまうかもしれません。

これを回避するには以下のようなやり方があります。

  • 代名詞を使う
  • その名詞を指す別の表現を使う
  • 省略できる場合はその名詞を省略する

「その名詞を指す別の表現を使う」というのは、例えば「レイボン」を「先生」と言い換えるような方法です。

改善例

レイボン助手ちゃんに声をかけられ週刊誌を閉じた。それを机に置き、彼女に視線を向ける。

改善例では、主語が変わらないので2回目のレイボンを省略しています。また、助手ちゃんと週刊誌を代名詞に変えました。

助手ちゃん

「代名詞を使うと何を指すかわからないから代名詞は使うべきではない」という意見を聞いたことがあります。それはどうなんですか?

レイボン

代名詞を多用しすぎて何を指すかわからない書き方が悪いんだよ。同じ名詞が何度も出てくると文章が稚拙に見えるから、うまく代名詞を使おう。

まとめ

当記事では以下の「文章中の重複」の種類を紹介し、その回避方法について解説しました。

  • 一文内での重複①(助詞的な言葉)
  • 一文内での重複②(接続詞・接続助詞)
  • 文末の重複
  • 名詞の連続使用

読みやすい文章を書くためには、同じ語句が連続する「重複表現」は避けるべきです。

推敲をする際には特に、表現の重複によって読みにくい文章になっていないか確認しましょう。

小説では、わざと重複させて臨場感など何らかの効果を演出する手法もあります。ただ、それはあくまで意図してやる上級者のテクニックです。他の部分とのメリハリがハッキリしてこそ効果が出ます。文章を書く際は重複を避けるように心がけましょう。

助手ちゃん

これを意識して文章を書いていれば、推敲の労力を減らせそうですね。

レイボン

慣れたら一発で読みやすい文章を書けるようになるよ。